美術園(雑誌)

明治22年2月に創刊されながら、翌年5月には廃刊。商業誌としては失敗に終わったが、明治中期の美術界を知る意味で資料的価値は高い。

第一号(明治22年2月5日)

タイトル 著者
美術園概則
付録「着色甲冑」(多色石版) 小林清親
第一図「老松」 久保田桃水
第二図「弱竹」 日高鐵翁
第三図「寒梅」 五岳
第四図「魚籃観音」 鮮斎永濯
第五図「月の出」 独逸人リイーエルース
第六図「夜間の桜」 松本楓湖
第七図「駒」 柴田是真
第八図「アフロシーテ」 博士△K
緒言 杉崎歸四之助
美術の説 高橋愛山(基一)
美術の改良は精神上より着手せざる可らず 高橋五郎
美術園の発刊に就て 鴬村居士(吉岡哲次郎)
美術の発兌 (山田)美妙斎主人
雑録
 日本画の将来如何(教育報知1月12日より転載) 市島金治
雑報
 羅馬美術学校(大熊氏広書簡より)
 第三回内国勧業博覧会出品部類目録
 美術展覧会の宿題
 意匠は肝要(日本美術協会報告第13号より転載)
 美術品に関する九鬼隆一宝物取調委員会の演説(同第14~16号より転載)
 甲冑の図
 大日本美術園藝会
 東京美術学校入学生
 絵画品評会
 日本音楽会
 英国美術会議(時事新報1月22日)
 出品課題及図案宿題
表紙の模様(渡辺望図案)
社告
広告(本誌勧進元である和洋印刷彫刻会社秀明堂の広告あり)
美術園掲載図案募集・全国美術家及工業家考按家諸氏に望む

第二号(明治22年3月5日)

タイトル 著者
付録 一品有栖川熾仁親王殿下肖像
第一図「牝雄鶏」 渡辺省亭
第二図「豫譲」 小林清親
第三図「富士」 尾形月耕
第四図「少女月琴の図」 田口米作
第五図「鼠」 独逸人某
西洋美術をして日本に帰化せしむべし (杉崎歸四之助)
美術園の発兌(承前) 山田美妙斎
雑録
 甲冑の沿革 一 滝川亀太郎
 彫刻品蒔絵鋳物其他諸彫刻早取の伝法 音川安親
寄書
 市島金治君の問に答ふ 小川三知
 葦手書も亦弄ぶ可し 真木痴嚢子
 嬉さの余り 環峰居士
 醜美鑑 老牛親史 魯文
 秘密の婚姻 一 米国蘭駝児原著 日本烏金山人(井上勤)訳述
雑報
 東京彫工会
 青年絵画共進会
 久保田米僊氏
 表装用緞子模様(栢野小陶図案)
 九鬼氏の演説 二
 日本(東京)美術学校教諭諸氏
 仏人ビング氏
 独逸人ネツト氏
 美術に関する農務省大臣(井上馨)の演説(23年開催内国勧業博覧会に関して)
 社告

第三号(明治22年3月20日)

タイトル 著者
付録「古代織地模様」(多色石版) 小林清親
第一図「風竹」 村瀬玉田
第二図「インキ壷」 KS写生
第三図「芝浦之景」 井上探景
第四図「牝牡の虎」 独逸人某
裸体画の美術たる所以を論ず 一 (杉崎歸四之助)
雑録
 本邦刀鍛冶の由来 一 山東野人
 虎の性質(「少年園」第7号より転載)
 詩歌沿革を論ず(「人民」第8号より転載) 瓊浦散人(松本胤恭)
 美術は天性に基く(日本美術協会報告第15・16号より転載) 細川潤次郎
寄書
 日本画改良の可否 杉本克次
 秘密の婚姻 二 井上勤
雑報
 第三回内国勧業博覧会
 美術品の展覧(京都恩知会祭典)
 錦画流行の変遷
 社告
 九鬼図書頭の演説 三
 緞子模様の批評 (塩田眞)
社告

第四号(明治22年4月5日)

タイトル 著者
付録「森川杜園模造春日神社宝物龍燈鬼」(二色石版) 眞生楼(小林清親)
第一図「礼拝堂の図」 社員S写
第二図「図画の基礎」一 米国美術雑誌訳出
第三図 同上 二 同上
第四図「リシナ旅行図」(印度神) 園丁B写
第五図「安芸の宮島」(日本三景の内) 広国画並刻
裸体画の美術たる所以を論ず 二 (杉崎歸四之助)
雑録
 甲冑の沿革 二 滝川亀太郎
 聖徳太子七種宝物の内 梵網経 音川安親
 本邦刀鍛冶の由来 二 山東野人
 美術は天性に基く 二 細川潤次郎
 詩歌の沿革を論ず 二 瓊浦散人(松本胤恭)
寄書
 告小川三知君 中村さく
 秘密の婚姻 三 井上勤
雑報
 工芸博物館
 日本音楽会(3月21日開催)
 京都の繍業
 青年絵画共進会
 江崎禮忠氏(米国写真修業より帰国)
 (京都温知会)美術品展覧会の延期
 木版彫刻師(組合内の不和)
 西洋館開扉並に欄間の図案(山高信離図庵及び塩田眞の批評)
 団子及扇子
 東京共進会の授賞
 滋賀緞通
 博覧会社(京都御苑内開催)
 技術家懇親会(3月20日銅石版の技術家・画工の会)
 美術展覧会の売店
 画家(和田蓼洲)の洋行
 日本園芸会
 新刊雑誌「大同新報」「写真新報」「文芸倶楽部」「興和之友」

第五号(明治22年4月20日)

タイトル 著者
美術園改良主旨賛成者
新図「陶器藍模様花瓶」(三色石版) 清水(三寿)生写
第一部「羅馬の記念碑」 広島邦光模刻
第二部「厳嶋宝物黄楊の駒」 内海祥山縮図
第三部「天和時代遊女の図」 桶畑雪湖
第四部「老猫雛を窺う図」 田口米作
第五部「丹後天橋立」 小林清親
審査官の判定ハ公明ならざるべからず (杉崎歸四之助)
雑録
 美術は天性に基く 二 細川潤次郎
 甲冑の沿革 三 達観道人
 絵画博覧会論(官報3月26日より転載) フレデリック、ハリソン
 本邦刀鍛冶の由来 三 山東野人
 詩歌の沿革を論ず 三 瓊浦散人(松本胤恭)
 厳島宝物黄楊の駒
寄書
 秘密の婚姻 四 井上勤
雑報
 内国勧業博覧会
 美術展覧会へ行幸
 皇后の行啓
 田中芳男氏の講話
 京都美術院の設置
 開戸欄間の図案(尾形月耕図案)
 エツケルト氏(海軍音楽教師)
 墺匡博覧会派出及関係諸氏の親睦会
 美術館(京都奈良に設置)
美術園定価改正広告
美術園改良披露

第六号(明治22年5月5日)

タイトル 著者
美術園改良報告
首巻「新図銀香炉」(三色石版) 村井生写
第一図「松島沖二子嶋」(日本三景の内) 小林清親
第二図「菊池容斎自ら画像を画く」 中島享斎
第三図「竹取物語」 河辺御楯
第四図「欧州鋳物古図」 岡本生写
第五図「秋月図」 久保田桃水
日本固有美術の保存 (杉崎歸四之助)
論説
 教育と美術の関係(4月20日東京公論より転載) 田中芳男
 歌の話(東洋学会雑誌より転載) 三上参次
漫録
 日本美術の由来 黒川真頼
 本邦刀鍛冶の由来 四 山東野人
 絵画博覧会 二 フレデリック、ハリソン
文芸
 美術の徳 阪正臣
 (長歌) 老松舎生
 芳埜懐古 落合直文
 東台観花二首 萩野和庵
 開炉 堀芥舟
 偶題 雨森精翁
寄書
 美術院の設置如何 鈴木券太郎
 質中村女史 福井さく女
批評
 (日本美術協会)美術展覧会新製品漫評 一
雑報
 皇太后陛下美術展覧会へ行啓
 皇后陛下 同 当日席上彫刻題並に舞曲番組人名
 宮殿内の画幅
 漆器の利用
 偕楽館
 海外輸出の陶器
 信楽陶器
 工芸品見本
 改良演劇場(歌舞伎座上棟)
 欧州絵画の価格
 画工河鍋暁斎翁逝く
 美術工芸者の保護(佐野常民上書)
 美術展覧会開会延期
 五世田義松氏帰朝す
 京都に於ける和歌大会
 菊池容斎氏の遺筆
 書画付録の口上
 近刊雑誌
社告
賛成特別寄書家人名

第七号(明治22年5月20日)

タイトル 著者
落合直文和歌
首巻「涛川惣助 七宝無線卵色暈花瓶」(四色石版) 堀野写生
第一図「英王ヴィクトリヤ幼年像」 内田州模刻
第二図「壽石」 樋口探月
第三図「皇居新図」二図 芝山録写
第四図「鶏」 三島蕉窓
第五図「清正秘蔵虎の頭」 尾形月耕
折込附録「木版刷書画」 藤堂凌雲・巻菱潭
日本美術協会と(明治)美術会 一 (杉崎歸四之助)
論説
 歌の話 二 三上参次
 光の美 一 中川重麗
漫録
 日本美術の由来 二 黒川真頼
 美術ハ天性に基く 三 細川潤次郎
 見聞きのまゝ 一 君山居士(滝川亀太郎)
  沈南蘋元信守信を評す・仏人ウヰクトル、ユーゴーの見識・近松門左衛門の言
 絵画博覧会論 三 フレデリック、ハリソン
文芸
 美術といふこゝろを 三村安臣
 今春中村梅莟宿痾新癒云々 東郭散史
 詠桜花六首 松本胤恭
 谷地竹枝十首・木曽雑詩五首 西村天囚
雑報
 (日本美術協会主催)美術展覧会褒賞贈与式 佐野常民演説・涛川惣助答辞・授賞者一覧 一
 故人北斎の扁額
 羽田子雲翁の洋行
 漆器の輸送
 美人の眼
 故河鍋暁斎
 東京美術学校
 朝鮮美術の退歩
 美術商会
 美術学会設立の計画
 美術蒔絵学習所の設置
 古物条例
 大博覧会奨励に関する委托
 楽器専売特許
 川辺白鶴氏
 外国少年の画工
 井上(馨)伯の演説(第三回内国勧業博覧会事務協議席上)
 龍の画及び雕刻
 博物館出品
社告

第八号(明治22年6月5日)

タイトル 著者
首巻「高村光雲作木彫鶏置物」(着色木版) 武田安親写
第一図「法隆寺織物古模様」(着色木版) 社中撰
第二図「美術展覧会行幸奉文写」 大森惟中識
日本美術協会と美術会 二 (杉崎歸四之助)
論説
 音楽の起源及其功用を論す ヘルベルト、スペンセル・本庄太一郎訳
 美術の存在及ひ発達の性質を論ず 松本胤恭
漫録
 家庭建築論 黒川真頼
 美術ハ天性に基く 四 細川潤次郎
 本邦刀鍛冶の由来 五 山東野人
 絵画博覧会論 四 フレデレリック、ハリソン
文芸
 正行 三村安臣
 後醍醐天皇五百年のみまつりに 落合直文
 よしのの宮の山さくら花 国分高胤
 東行途次訪中尊寺 西村泊翁(茂樹)
 過函根山・上富士山 朝比奈珂水
批評
 (日本美術協会)美術展覧会漫評 二
雑報
 帝国博物館及京都奈良博物館(設置官制)
 帝国博物館の組織
 帝国博物館の役員
 帝国京都奈良の博物館
 改良演藝会場の大額
 仏国大博覧会の日本出品館
 九鬼審査官長の(第三回内国勧業博覧会)演説
 北斎の画
 ハンリー殿下画帖を求む
 器械の据付(織物仕上げ器械)
 青年絵画共進会
 首巻図解
 近刊雑誌
社告

第九号(明治22年6月20日)

タイトル 著者
告謹愛顧の諸君(七月より毎月一回十五日発行に変更)
第一図「佐野常民所蔵木彫観音」(三色石版) 清水三寿写
第二図「水墨龍門の図」(着色木版) 村上義和
第三図「不老長寿」 衣笠豪谷
第四図「昔話の図」 尾形月耕
美術世界の英雄崇拝(其一) 高橋五郎
論絶
 美術の文化に及ぼす影響を論じて其制度の良否に及ぶ 紫海小漁(漁夫)纂訳
漫録
 椿椿山小伝 近藤芳樹
 民の烟 小中村義象
 団洲と梅幸 独幹敖史
 絵画博覧会論 五 フレデリック、ハリソン
文藝
 学ひの窓(唱歌) 小中村清矩
 過坂本松堂先生郊居 武笠匪石
 感事 佐藤六石
 送鈴木真年君赴西京序 田中義成
批評
 (日本美術協会)美術展覧会漫評 三
  付 和歌三首 大和田建樹
  付 古詩一篇 谷山春窓
雑報
 ハインリヒ親王殿下(府下在京画家と面会)
 明石の名誉(俳優中村明石、青年絵画共進会二等褒状)
 伊国皇帝陛下日本画を所望せらる(川辺御楯揮毫)
 大日本音楽会
 共盛陶器会社
 リベルチー氏(日本美術協会報告第18号より転載)
 学士会員に於ける大鳥(圭介)氏の講演
 上野行啓の模様(青年絵画共進会)
 青年絵画共進会褒状授与式(一等賞小堀鞆音ほか)
 東大寺と法隆寺(黒川真頼演説)
 明治美術会設置 付・明治美術会設立趣意書
 出品課題及図案課題
 首巻図録
 近刊雑誌

第十号(明治22年7月15日)

タイトル 著者
美術園改正洒文 独幹敖史(大森惟中)
第一図「厳嶋経の内分別功徳品図」(着色木版) 古屋重寿縮写
第二図「野路の萩 古装布地模様」 西山氏撰
第三図「文晁筆縮図」 木風文紹縮写
第四図「文具考案図二」 山高信離
青年絵画共進会出品諸君に望む (杉崎歸四之助)
論説
 美術の社会に与ふる影響を諭して其制度の良否に及ぶ(承前) 紫海漁夫纂訳
 支那元明時代の陶器(日本美術協会演説) ブリンクリー
漫録
 本邦刀鍛冶の由来 六 山東野人
 絵画博覧会論 六 フレデリック、ハリソン
文芸
 国ほぎ・うぐいす 三村安臣
 酔後偶題二首 西村天囚
 訪坂本松堂 武笠匪石
 美人対花園 堀芥舟
批評
 美術展覧会余評
 青年絵画共進会漫評
雑報
 奈良の古美術
 大阪浪華杖頭会
 (日本美術協会)美術展覧会授賞者 二
 青年絵画共進会ゝ長(山高信離)の書翰
 行啓余聞(青年絵画共進会)
 日本美術協会の総会
 明治美術会(アルフレッド、イースト演説)
 美術品の模図
 雌鶏の置物及ひ楠公像
 文晁展覧会
 首巻図解
 近刊雑誌
社告(第11号より編集主任・滝川亀太郎、補助・塩田眞、大森惟中に依托

第十一号(明治22年8月25日)

タイトル 著者
第一図「聖徳太子彫像」(多色石版) 古谷重寿縮写
第二図「応挙四季美人図」 社中薫縮写
第三図「希臘模様三種」 平山英三
第四図「野路の萩」 社内撰
本誌改正の要旨 杉崎歸四之助
畫叢
論叢
 美術絵の改正に就きて 滝川亀太郎
 東京英和学校卒業式に臨んで(九鬼隆一演説・日本美術協会報告第19号より転載)
談叢
 愛読者某君に謝す 大森惟中
 新著百首第三号(思案外史「乙女心」、紅葉山人「風雅娘」批評) 松江釣史
 流行新聞と楽雅記
ふみのくさむら
 美術園の七叢を詠して 梅の舎かほる(丸岡九華)
 うめ、蒙古 三村安臣
 西郷隆盛の霊前に 福羽美静
 をりにふれて 井上通泰
 馬上聞杜鵑 地日保美
 月前水鶏 畠山健
 梓弓 田村竹琴
 訪大森先生呈一律代刺 久保檜谷
 檜谷君賜一詩却呈 大森惟中
 大久保湘南帰京云々他三詩 萩野和庵
藝叢
 那智の文覚 独幹敖史(大森惟中)
史叢
 支那泰西ノ起源及ビ其進歩 華陵明石中和
雑叢
 図案募集(皇城門外立像)
 御歌会
 長命晏春翁逝く
 高野茂氏(国風音楽首唱者)
 岡倉覚三氏(日光出張)
 美術彫工会
 美術奨励(時事新報7月25日転載) 在巴里・高橋
 郵便切手の製造
 愛知青年美術会
 東京美術学校(生徒募集と試験科目)
 社告
 近刊雑誌
学叢(東京彫工会講話三編)
 服飾雅俗辨 黒川真頼演説・市東謙吉速記
 図学初歩 一 平山英三
 人体彫刻辨 一 今田束演説・市東謙吉速記
美術園合本広告

第十二号(明治22年9月30日)

タイトル 著者
第一図「銀彫秋草皿」 加納夏雄作
第二図「七叢花卉合作」(見開き、多色木版) 七氏合作(狩野永悳、松本楓湖、滝和亭、川端玉章、佐竹永湖、野口幽谷、川辺御楯)
第三図「法隆寺高燈台の図」 古谷重寿写
第四図「足利義政筆瓜に鼠蟻図」 野村文紹写
社告(滝川亀太郎主筆を辞し、大森惟中に代る 杉崎歸四之助
畫叢 (大森惟中)
論叢
 美術の心得 前田香雪(健次郎)
 光の美 二 中川重麗
談叢
 戦争の美術 一 独幹敖史
ふみのくさむら
 東京の名所旧蹟を歌に云々 遠藤芳樹
 王政復古の歌
 故郷の調 田村竹琴
 高津某の八十賀、他二題 林甕臣
 春草 長尾雨山
 己丑三月、岡田君格云々 日下勺水
 同岡田希張探菊云々 武笠匪石
 薄命美人歌 日置海鶴(政太郎)
 登秋葉嶺 遠藤芳樹
 井伊谷祠
史伝
 蒔絵考 黒川真頼
 八景の起源 鴬陵迂人・山下重民
  付・太宰春台「斥非」抄録 独酔狂夫(大森惟中)識
藝叢
 波間の千鳥 一 睡花亭蝶夢
雑叢
 日本美術の影響(時事新報より転載) 在巴里・高橋
 日本織物の流行
 古器物展覧会の模様
 三百年祭展覧会余聞
 伊国彫刻物展覧会
学叢
 図学初歩 二 平山英三

第十三号(明治22年10月27日)

タイトル 著者
第一図「児童遊戯の図」 ヘントシール氏画稿
第二図「七叢大和模様」(多色木版) 田井正之助
第三図「秋花双鶉図」(青年絵画共進会一等賞、着色木版) 高橋玉淵
第四図「運慶二王彫刻の図」(「波間の千鳥」挿図)
摂理の主旨 大森惟中
畫叢 (大森惟中)
論叢
 美術の心得 二 前田香雪
 本誌主筆を辞したる理由並に改正に就きての意見 滝川亀太郎
談叢
 戦争の美術 二 独幹敖史
ふみのくさむら
 たまくしげ うめのやかをる
 再呈大森先生云々 久保檜谷
 与大森君唱和之韻
 祝祭贈正四位藤田東湖先生云々 大森解谷
 題瓜棚午涼図
史叢
 日本陶器製造沿革の概略 アラグスチウス、フランク
藝叢
 波間の千鳥 二 睡花亭蝶夢
雑叢
 辞令
 宝物検閲
 古代錦の模造
 東京応用画会の設立
 普通学科中に毛筆画
 明治美術会の展覧会
 東京彫工会の競技会
 臨時美術展覧会
 是真会の計画
 絵画研究会の画題
 古武器類の展覧
 工芸倶楽部設立の計画
 建築参考図(辰野金吾欧州土産)
 勧業博覧会参考室の建築
 京都諸宮殿の屋根
 京都大仏の瓦工
 (日本美術協会)列品舘増築費募集
 河辺御楯氏の献画
 羽田子雲翁
学叢
 図学初歩 三 平山英三

第十四号(明治22年12月20日)

タイトル 著者
第一図「児童娯楽の図」 後藤魚洲写
第二図「七叢花卉図合作」(見開き、着色木版) 七女史(杉浦玉舟、跡見花蹊、野口小蘋、奥原晴翠、武村耕靄、高林芳谷、跡見玉枝)
第三図「野路の萩」 社中撰
第四図「波間の千鳥挿図」(本文中) 後藤魚洲
社告 杉崎歸四之助
畫叢
論叢
 美術と工業との区別・博物館の効用 一 山本五郎
 画家諸公に望む(裸体画を描かぬ事を望む) 井上正雄
談叢
 戦争の美術 三 独幹敖史
 伊国彫像展覧会批評(明治美術会報告第2回より転載)
ふみのくさむら
 菊契千秋 千葉胤明
 和歌三首 うめのやかほる
 たまくしげ(つづき)
 和歌二首 遠藤芳樹
 和歌三首 富永寛容
 冬日与一友云々 遠藤靄軒
史叢
 群盲古楽器を摩づ(古楽器の保存) 池内就富
藝叢
 波間の千鳥 三 睡花亭花蝶
雑叢
 辞令
 明治美術会へ行啓
 日本美術協会へ行啓
 美術品天覧
 御贈幅(野口幽谷三福対)
 松浦伯の献画(片山貫道双幅)
 画伯(田崎)草雲翁
 二万円の美術品(日本美術協会へ二万円を下附)
 楠廷尉騎馬の像
 涛川氏の出品
 東京彫工会第四回競技会
 九鬼氏の取調
 出品鑑別
 凶聞(福島柳圃病没)
 今田束君の弔辞 渡辺洪基
 風流の賊
 天雁堂(長尾無墨氏堂号)
学叢
 図学初歩 四 平山英三
 人体彫刻辨 二 今田束
社告(発行遅延の件)

第十五号(不明)

タイトル 著者
第一図「奈良薬師寺安置木彫着色神功皇后御像」(多色木版) 石井重賢
第二図「凍石篆刻印款」 益田香遠自刻
第三図「ヘントシール画稿 児童破甕図」 後藤魚洲写
花角力の予報 (大森惟中)
論叢
 博物舘の効用 二 山本五郎
 美術上の意見(明治美術会月次会) ジョサイア・コンドル演説
 美学者と美術家 鹵田生(塩田眞)
 明治美術会員に望む 一 大森惟中
 是真翁の意匠 竹葉や蝶子
ふみのくさむら
 今様四題 うめのやかほる
 和歌五首 遠藤芳樹
 象牙彫刻法序 佐野雪津
 大津駅逢雪他四題 遠藤靄軒
藝叢
 波間の千鳥 四 睡花亭主人
史叢
 歴史画の必要 独幹敖史
雑叢
 三大博覧会褒賞(バルセロナ万国博覧会・パリ万国博覧会・内国勧業博覧会)
 工業者の栄誉
 明治麒麟舘
 毛筆画及び彫刻料
 天長節御題詠進歌
 京都奈良博物館
 万国の模範
 雲上の知己(油画師加地為也)
 御注文
 京都の画家
 京都の偽物
 恩賜金(柴田是真へ恩賜)
 米国に於る日本画の近況
 故大村兵部大輔の銅像
 大日本国風音楽会
 (渡辺)崋山翁の逸品
 和蘭王の肖像
 (尾上)梅幸の発奮
 不遇と沈黙(西洋画師の不遇と日本画師の沈黙)
 明治美術協会
 東京彫工会
 しらせ(学叢掲載中止)

第十六号(明治23年2月24日)

タイトル 著者
第一図「是真翁考案徳若五万歳の図」(多色木版) 荘司竹真模
第二図「野路の萩宝模様」(多色木版) 社員撰
第三図「ヘントシール画稿 博物家野外に遊ぶ」 田中雄写
第四図「絵合課題三白一青」 村瀬玉田
第五図「同」 荒木寛畝
第六図「茶托考案図」 古谷重寿
五万歳の祝詞(第三回内国勧業博覧会)美術品審評員私選の広告 (大森惟中)
畫叢
 美術園の初刷に絵合の新挙を祝す 睡花亭主人
論叢
 Chevreul氏色彩論之綱領 塩田力蔵
 明治美術会会員に望む 二 大森惟中
ふみのくさむら
 玉くしげ うめのやかほる
 和歌五首 坪井山舟
 詩 益田香遠
 詩 大久保達
 詩 高柳快堂
 詩二題 遠藤靄軒
藝叢
 波間の千鳥 五 睡花亭主人
史叢
 画工諸君に歴史画の着手を望む
雑叢
 御歌会始の和歌
 古宝物陳列
 (幸野)梅嶺氏の画
 国風音楽所創建
 京都美術会発会
 油画の梅(山本芳翠の第三回内国勧業博覧会出品画)
 第三回内国勧業博覧会
 日本刀
 勧業博覧会の列品館
 陶器画工組合
 遊就館の陳列品
 九鬼宝物取調委員長
 総集会(第三回内国勧業博覧会会議)
 画家花角力顔触(日本画家)
美術園拡張広告(大森惟中勧業博覧会嘱託に出向のため、第十七号より海鶴置政太郎を主筆とする)
社告(美術園の販売を文林堂に一手販売委託)

第十七号(明治22年3月15日)

タイトル 著者
第一図「木彫仲日売命御像」(多色木版)※所蔵不明のため掲載不可 石井重賢縮写
第二図「野路の萩龍模様」 香山子撰
第三図「ヘンシトール氏二女子遊戯」(版損傷のため掲載せず) 田中雄写
第四図「絵合課題国華放輝」※所蔵不明のため掲載不可 渡辺省亭
第五図「同」(多色木版) 久保田米僊
社告 杉崎歸四之助
畫叢
 美術論 (日置政太郎)
論叢
 聴一方の美術に付て 黒木安雄
 臨画帖説明(文林堂発行『臨画帖』より転載、毛筆画と鉛筆画の得失) 植田竹次郎
談叢
 見聞のまま 二 君山居士
  支那画家の意匠・彫刻家の心得・名優・平賀源内と近松門左衛門・詩歌・俚歌亦探るへきものなり
 海島王を読む 独尊堂主人
ふみのくさむら
 波間の千鳥 六 睡花亭主人
 詩二題 愛香疲山
 詩三題 欽堂居士
 和歌二首 宮崎幸麻呂
雑叢
 第三回内国勧業博覧会関連記事
 米国万国博覧会
 波斯人の書癖
 日光美術展覧会
広告(臨画帖・日置海鶴著『海嶋王』)

第十八号(明治22年4月15日)

タイトル 著者
深く愛読者諸君に謝す(岩佐又兵衛「浮世絵人物」木版の図案掲載遅延の断り) (杉崎歸四之助)
第一図「蘭」(多色木版) 椿椿山
第二図「課題 月明船音参差出」(多色木版) 野村文挙
第三図「同 風定池蓮自在」(多色木版) 佐竹永湖
第三回内国勧業博覧会(審査官諸子、依怙贔屓の沙汰をして其の審査を誤るなかれ) (杉崎歸四之助)
畫叢
論叢
 川田文学博士の講演を読む いりまめ居士
談叢
 祇園南海の蘭亭叙の図案 栗堂小史
 見聞のまま 三 君山居士
  今人の詩は古人に及はず・俳優の気勢・一字の師
 恥を云はぬは理か聞ゑぬく 安田米阿弥
史叢
 泰西画史略 海鶴仙史(日置政太郎)
 浮世又兵衛の伝
ふみのくさむら
 詩 神波即山
 詩 堀鵜粱
 詩二首 長尾雨山
 詩二首 松本莵洋
 詩 岡田剱西
 和歌 前田賓寿・他
 波間の千鳥 七 睡花亭主人
雑叢
 第三回内国勧業博覧会(開場式・機構他)
 五千円の屏風
 仏国博覧会我国出品の褒賞
 上野美術会
 九鬼審査長の演説(博覧会審査について)
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第十九号(明治23年5月15日)

タイトル 著者
福地復一図案「ささらかた」図案集より(二図中、一図多色木版)
 (第三回内国勧業)博覧会所感
畫叢
 見聞のまま 四 君山居士
  詩人の狂・古文の妙・動物の雕刻及ひ絵画
史叢
 浮世又兵衛の事蹟 栗堂小史
 (村田)珠光の像併に伝 緑雲堂主人
藝叢
 唐宝相花鑑
 日本絵画の未来(明治美術会演説) 外山正一
 伊国公使(マルチノー)の美術論(同上) マルチノー
社告(第二十一号より工藝家のための参考図案を収録)