まだ見ぬ世の友(会報誌)

著名人の墓碑について記した東都掃墓会の会報誌(明治33年から35年に発行)。1巻から21巻まで国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能。
1巻から5巻
6巻から13巻
14巻から21巻

第1巻(明治33年(1900)6月発行)

タイトル 備考
肖像
 太田道灌
 菊后亭秋色
墳墓
 八田華陽 江戸時代後期の儒者
 小野川才助 幕末明治期の力士
 堤等琳 江戸時代後期の堤派の絵師
 奈良屋茂左衛門 江戸時代中期の材木商
 尚左堂俊満(窪俊満) 江戸時代中期の浮世絵師
 小枝繁 江戸時代後期の幕臣
 西郡局 江戸時代前期の女性、徳川家康の側室
 太田道灌 室町時代後期の武将
 高山彦九郎 江戸時代後期の尊王思想家
板碑
 正安碑 鎌倉時代建立の碑
 金王丸碑 渋谷金王丸・平安時代後期の武将、源義朝の家臣
歌碑
 蜀山人(大田南畝) 江戸時代中期の狂歌師、御家人
廃墓録
 榊原玄輔 江戸時代前期の儒学者
 梅暮里谷峨 江戸時代後期の洒落本作者
 原田宗輔 江戸時代前期の武士、伊達騒動の当事者の一人
名家辞世(其一)

第2巻(明治33年(1900)発行)

タイトル 備考
墳墓
 岩本昆寛 横谷派岩本家の彫金師
 千葉葛野 江戸時代後期の国学者
 鬼谷少石
 木村重成 安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将、豊臣家家臣
名家辞世(其二)
掃墓会夏季大会の景況

第3巻(明治33年(1900)11月発行)

タイトル 備考
彙報
 掃墓会第八回例会
 掃墓会第九回例会
 会員死亡
墳墓
 井上金峨 江戸時代中期の儒学者
 大野九郎兵衛 江戸時代中期の武士、「忠臣蔵」の不忠臣の代表格
 森川許六 江戸時代前期から中期にかけての俳人、蕉門十哲の一人
 浅草庵市人 江戸時代後期の狂歌師
雑録
 本邦墳墓の沿革(第一回)
名家辞世(其三) 小林一茶、葛飾北斎、井原西鶴他

第4巻(明治33年(1900)11月発行)

タイトル 備考
墳墓
 小関三英 江戸時代後期の医者・蘭学者
 石橋麟 江戸時代前期に起こった承応の変に関わったとされる石橋源右衛門の父
 猿楽金剛 大和猿楽四座の一つである坂戸座を源流とし、法隆寺に仕えた猿楽座の能楽金剛流の宗家
 東条義門 江戸時代後期の僧侶、国学者
新選東京墓所一覧
<芝区(現・港区の前身)>
 佐々木玄龍 江戸時代初期の書家、文山の兄
 佐々木文山 江戸時代初期の書家、玄龍の弟
 北村沾凉(二世沾涼) 江戸中期の俳人
 小勘太郎次 江戸時代前中期の歌舞伎役者
 小野川才助 幕末明治期の力士
 市川若松 歌舞伎役者
 瀧川吉平次 歌舞伎役者
 坂東三八 歌舞伎役者
 初代坂東三津五郎 歌舞伎役者
 三代坂東三津五郎 歌舞伎役者
 坂東志うか 歌舞伎役者
 五代坂東三津五郎 歌舞伎役者
 坂東三津右衛門 歌舞伎役者
 坂東簔之助 歌舞伎役者
 初代桐山權平 江戸時代後期の力士
 竹本浪太夫 江戸時代後期の浄瑠璃太夫
 七珍萬寶 小説家
雅俗明治年表
掃墓会第十回例会
掃墓会第十一回例会
役員改選及会務拡張
掃墓会第十二回例会

第5巻(明治33年(1900)12月発行)

タイトル 備考
墳墓
 下斗米将真 江戸時代中期に発生した相馬大作事件の首謀者
 初代絵馬屋額輔 江戸時代後期の狂歌師
 め組辰五郎 江戸時代中期に発生した「め組の喧嘩」の当事者
 戸田亦太夫 江戸時代中後期の蝦夷地取締御用掛普請役
本邦墳墓の沿革(第二回)
雅俗明治年表
会報
 東都掃墓会第十二回例会
 峨山禅師
 恩田五郎氏
 墓僻家の不徳

第6巻(明治34年(1901)1月発行)

タイトル 備考
肖像
 浅草庵市人
墳墓
 市川団四郎 歌舞伎役者
 富士田音蔵 長唄唄方
 千柳亭唐麿 江戸時代後期の医師、狂歌師
 布施田左京亮長映 安土桃山から江戸初期の武将
石布美集
<向島三囲社境内>
 三囲山祠碑
 本松斎一得翁之碑
 第二世本松斎一得君碑
廃墓録
 鎌田又八
 萩野澤之烝
 岡田真澄
東都掃墓会第十四回例会

第7巻(明治34年(1901)2月発行)

タイトル 備考
墳墓
 斎藤定易 江戸時代前中期の馬術家
 五車亭亀山 江戸時代後期の狂歌師
 四ツ車大八 江戸時代の力士で「め組の喧嘩」の当事者
 池禅尼 平安時代末期の女性、平忠盛の正室で平清盛の継母
 躰空之碑
廃墓録
 岩本乾什
雅俗明治年表 江戸時代中期の俳人
東都掃墓会第十三回例会
東都掃墓会第十四回例会
東都掃墓会第十五回例会

第8巻(明治34年(1901)3月発行)

タイトル 備考
墳墓
 大槻俊斎 幕末の蘭方医、幕府医師
 成田狸庵 江戸時代後期の易者で無類の狸好き
 金看板甚九郎 江戸時代中期の侠客
 暁鐘成 江戸時代後期の大坂の浮世絵師、戯作者
 織田信孝 織田信長の三男
名家辞世 貝原益軒、月照他
雅俗明治年表
雑録
 風松
 革嶋蓮阿と林蓮阿
 掃墓会第十七回例会

第9巻(明治34年(1901)4月発行)

タイトル 備考
墳墓
 小林平八郎 江戸時代前期の武士、「忠臣蔵」の吉良家家老
 竹塚東子 江戸時代後期の戯作者
 二世佐々木市蔵 江戸時代後期の常磐津三味線方
 鷺権之丞 江戸時代後期の能楽狂言方
 桃縁斎芥川貞佐 江戸中期の狂歌師
雅俗明治年表
石布美集
<向島三囲社境内>
 菱湖先生碑 幕末三筆の一人、巻菱湖の顕彰碑
 一勇斎歌川国芳墓表 浮世絵師・歌川国芳の十三回忌時に建立の顕彰碑
彙報
 魚屋北渓
 東都掃墓会第十五例会
 東都掃墓会第十六例会
 東都掃墓会第十八例会

第10巻(明治34年(1901)5月発行)

タイトル 備考
墳墓
 曾占春 江戸時代後期の本草家、医師
 鳥山石燕 妖怪画で知られる江戸時代中期の画家、浮世絵師
 初代松林伯円 江戸時代後期の講釈師
 芳村伊三郎 近世前期以来の長唄の家元、四代目は歌舞伎の世話物の名作「与話情浮名横櫛」のモデル
 薬鑵平五郎 江戸時代幕末期の侠客
石布美集
<向島三囲社境内>
 錦村青木先生之碑 江戸時代後期から明治期の儒者、漢詩人
雅俗明治年表
彙報
 小林平八郎
 井上金峨
 東都掃墓会第十八例会

第11巻(明治34年(1901)6月発行)

タイトル 備考
墳墓
 栗崎道有 江戸時代中期の蘭学医
 細田栄之(鳥文斎) 江戸時代後期の浮世絵師
 川名林助 江戸時代中後期の狂歌師
 藤井貞幹 江戸時代中期の考証学者
 谷本屋瀧本 江戸時代幕末期の遊女、桜田門外の変で連座し獄死
石布美集
<向島三囲社境内>
 学橋大郷先生之碑
 永田甚十紀念碑
本邦墳墓の沿革
彙報
 東都掃墓会第十七例会
 東都掃墓会例会
 東都掃墓会第十八例会
 絵馬屋氏の重患
 東都掃墓会第十九例会

第12巻(明治34年(1901)7月発行)

タイトル 備考
肖像
 四世絵馬屋額輔
四世絵馬屋額輔伝
墳墓
 狩野一信 江戸時代後期の絵師
 岩崎常正 江戸時代後期の本草家
 雷師匠
本邦墳墓の沿革
雅俗明治年表
彙報
 東都掃墓会第十九例会
 東都掃墓会第二十例会

第13巻(明治34年(1901)8月発行)

 

タイトル 備考
墳墓
 尊雅王 鎌倉時代後期の皇族
 磯又右衛門 江戸時代中後期の柔術家、天神真楊流の流祖
 鈴木主水 内藤新宿の遊女白糸と情死した武士
 土橋亭里う馬 江戸時代後期の落語家
 式守蝸牛 江戸時代の相撲行司
新選東京墓所一覧
<芝区(現・港区の前身)>
 於伝の局 江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の側室
 狩野法眼一信 江戸時代後期の絵師
 小野川千壽 江戸時代中期の役者
 久松多三太 江戸時代中期の役者
 小佐川善五郎 江戸時代中期の役者
 長江士瑤 江戸時代中期の儒者
 初代市川団十郎 歌舞伎俳優
 二代市川団十郎 歌舞伎俳優
 三代市川団十郎 歌舞伎俳優
 四代市川団十郎 歌舞伎俳優
 五代市川団十郎 歌舞伎俳優
 六代市川団十郎 歌舞伎俳優
 七代市川団十郎 歌舞伎俳優
 尾崎敬孝 江戸時代後期の書家
 不染庵益観 江戸時代後期の俳人
 金剛太夫 猿楽太夫
 高安道善 能楽大鼓方高安流の祖
 金春惣右衛門 能楽太鼓方
 筒井吉十郎 江戸時代中期の女形役者
 原田甲斐宗輔 江戸時代前期の武士、伊達騒動の当事者
雅俗明治年表
彙報
 五輪塔と石棒
 東都掃墓会第二十例会
 寺受證文の寄贈
 東都掃墓会秋季大会

第14巻(明治34年(1901)9月発行)

タイトル 備考
墳墓
 天秀尼 江戸時代前期の女性、豊臣秀頼の娘で千姫の養女
 淀君 戦国時代から江戸時代初頭の女性、豊臣秀吉の側室
 遊女立花 江戸時代中期の女性
 延命院日道 江戸時代後期の僧、「延命院事件」の当事者
名家辞世 式亭三馬、十返舎一九、梅屋鶴寿他
雅俗明治年表
石布美集
<向島三囲社境内>
 寿蔵碑
 一庵小林先生之碑
彙報
 東都掃墓会秋季大会景況

第15巻(明治34年(1901)11月発行)

タイトル 備考
墳墓
 片岡八郎 鎌倉時代の武士、護良親王(大塔宮)の熊野落ちに随行
 上島鬼貫 江戸時代中期の俳諧師
 初代林家正蔵 江戸時代後期の落語家、林家の始祖
廃墓録
 頭ノ光 江戸時代後期の狂歌師
 二朱判吉兵衛 道外方の歌舞伎役者
 瀬名貞雄 江戸時代中期の旗本・故実家
 原武太夫 江戸時代中期の三味線奏者、随筆家
 袖岡政之助 江戸時代前中期の歌舞伎役者
 初代市川雷蔵 江戸時代中期の歌舞伎役者
名家辞世 曲亭馬琴、大田南畝、渓斎英泉、英一蝶、魚屋北渓、初代歌川広重、三代歌川豊国、歌川豊広他
古今狂歌人物誌
 石田未得
 一本亭芙蓉花
 市場通笑
 白鯉館卵雲
雅俗明治年表
彙報
 東都掃墓会第二十二例会
 郊外の掃墓
 俳優の墓廻り

第16巻(明治34年(1901)12月発行)

タイトル 備考
墳墓
 岡島林斎 江戸時代末期の画家、幕臣
 間新六 江戸時代中期の武士、赤穂浪士四十七士の一人
 初代正流斎南窓 江戸時代中期の講談師
荏原郡の板碑
 花道津良根
 腹唐秋人
 馬場金埒
 浜辺黒人
 花江戸住
 俳諧寮蝙蝠
 林正蔵
雅俗明治年表
彙報
 郊外の掃墓
 歌川豊広の忌日及墓地
 特別会員推薦

第17巻(明治35年(1902)1月発行)

タイトル 備考
墳墓
 都々一坊扇歌 江戸時代末期に一世を風靡した寄席芸人で都々逸の祖
 丸山権太左衛門 江戸時代中期の力士、第三代横綱
 薩摩浮雲 江戸浄瑠璃の始祖
 渋谷瑞龍軒 江戸時代後期の講談師
荏原郡の板碑
 八景園梅折芳
 梅樹園魁花芳
 梅亭金峨
雅俗明治年表
彙報
 東都掃墓会第二十四例会

第18巻(明治35年(1902)4月発行)

タイトル 備考
墳墓
 三亭春馬 江戸時代後期の狂歌師、戯作者
 歌川国直 江戸時代後期の浮世絵師
 本間百里 江戸時代後期の武士、有職家
 桜間青厓 江戸時代後期の画家
荏原郡の板碑
 花迺屋蛭麿
 花笠文京
 二朱判吉兵衛
雅俗明治年表
彙報
 東都掃墓会二十三例会
 郊外の掃墓

第19巻(明治35年(1902)6月発行)

タイトル 備考
墳墓
 海野蠖斎 江戸時代中後期の武士、画家としても知られる
 山県素真 江戸時代後期の画家、谷文晁の門人
 鳥海松亭 江戸時代後期の儒者
 出目洞白 江戸時代中期の能面師
石布美集
<向島三囲社境内>
 木遣音頭碑
 秦蒙将軍之象(蒙恬)
 奇才子中山善吉氏の伝
 表功碑
古今狂歌人物誌
 初代北斗庵一樹
 初代星の屋輝世
 本調子満糸
 二世星の屋輝世
 平群実柿
 平秩東作
彙報
 九十九里付近の古墳
 成田奥院の板碑
 江澤陸堂神山魚貫
 東都掃墓会二十四例会

第20巻(明治35年(1902)7月発行)

タイトル 備考
墳墓
 間宮林蔵 江戸時代後期の徳川将軍家御庭番、探検家
 生方鼎斎 江戸時代後期の書家
 三笑亭可楽 江戸時代後期の落語家
 瀧亭鯉丈 江戸時代後期の滑稽本作者
 坂本浩然 江戸時代後期の医者、本草家
石布美集
<向島三囲社境内>
 辞世萩の屋裏住
古今狂歌人物誌
 便々館湖鯉鮒
 便々館琵琶麿
 二世平秩東作
 唐来三和
 東海堂歌重(歌川広重)
 東海園船唄
彙報
 郊外掃墓
 帝国偉人墓所集覧

第21巻(明治35年(1902)10月発行)

タイトル 備考
墳墓
 手柄山正繁 江戸時代後期の刀工
 浜野規随 近世彫刻家の名手、落語「浜野矩隨」のモデルか?
 村山素行 江戸時代後期の歌人
奈良茂の事蹟
本邦墳墓の沿革
古今狂歌人物誌
 二世東海園鶴群
 桃江園雛亀
 初代千種庵霜解
 二世千種庵諸持
 三世千種庵磐樹
 智恵内子
石布美集
<向島三囲社境内>
 桜窓三拙碑
彙報
 東都掃墓会大会