井上馨 - 近代数寄者の魁か稀代の金権政治家か -
日本の西洋化を示すことで不平等条約改正をねらった「鹿鳴館外交」で知られる明治の元勲の一人、井上馨。西洋かぶれと思いきや、その実像は日本・東洋の古美術品の愛好家としての顔があった。今回は井上馨の近代数寄者としての側面に触れながら、井上旧蔵品にまつわる「名品争奪戦」について紹介する。
日本の西洋化を示すことで不平等条約改正をねらった「鹿鳴館外交」で知られる明治の元勲の一人、井上馨。西洋かぶれと思いきや、その実像は日本・東洋の古美術品の愛好家としての顔があった。今回は井上馨の近代数寄者としての側面に触れながら、井上旧蔵品にまつわる「名品争奪戦」について紹介する。
幕末・明治に活躍した浮世絵師に落合芳幾がいる。同時期の浮世絵師である月岡芳年に知名度こそ劣るが、以前には両者のライバルとしての関係性について記事を書いた。今回は芳幾の末子・落合芳麿や芳幾没後に彼の功績を連載した劇評家・伊原青々園の証言を中心に、以前書ききれなかったことを捕捉。落合芳幾について改めて紹介する。
月岡芳年・豊原国周・落合芳幾をはじめ、歌川派の絵師が大きな勢力を占める明治期の浮世絵界で、師匠を持たず独学で地位を築いた絵師がいた。その名は尾形月耕。今回は尾形月耕について、その生涯と逸話について紹介する。