井上馨 - 近代数寄者の魁か稀代の金権政治家か -
日本の西洋化を示すことで不平等条約改正をねらった「鹿鳴館外交」で知られる明治の元勲の一人、井上馨。西洋かぶれと思いきや、その実像は日本・東洋の古美術品の愛好家としての顔があった。今回は井上馨の近代数寄者としての側面に触れながら、井上旧蔵品にまつわる「名品争奪戦」について紹介する。
日本の西洋化を示すことで不平等条約改正をねらった「鹿鳴館外交」で知られる明治の元勲の一人、井上馨。西洋かぶれと思いきや、その実像は日本・東洋の古美術品の愛好家としての顔があった。今回は井上馨の近代数寄者としての側面に触れながら、井上旧蔵品にまつわる「名品争奪戦」について紹介する。
『山中常盤物語絵巻』が岩佐又兵衛の作とされるまでにはたいへんな論争があった。そんな『山中常盤物語絵巻』をめぐる又兵衛論争の経緯と収束についてご紹介。
奇想の絵師として伊藤若冲、曾我蕭白らとともに注目を集めてきている長沢芦雪(ながさわろせつ)。今回は長沢芦雪の謎の残る死因について追ってみた。
2回に渡って取り上げてきた肉筆浮世絵贋作事件、春峯庵事件。今回は、なぜ浮世絵の権威と言われるような教授が贋作にだまされることになってしまったのかまとめてみた。
肉筆浮世絵の贋作事件として、現在でも一番最初に名前の挙がる「春峰庵事件(しゅんぽうあんじけん)」。前回記事の続きとして事件関係者のその後を追ってみた。
現在でも日本国内で起きた贋作事件として一番最初に名前の挙がる「春峰庵事件(しゅんぽうあんじけん)」。浮世絵界の権威であった大学教授さえだまされた肉筆浮世絵贋作事件である。今回は当時の新聞報道や事件後の雑誌特集記事などから春峰庵事件についてまとめてみた。
江戸時代に描かれたとおぼしき浮世絵に、現代の食べ物であるハンバーガーが描かれたものが存在するという。ネットの悪質な噂か、ただのコラ画像かと思いきや確かにハンバーガーが描かれた浮世絵があった!
アメリカの美術収集家ジョー・プライス氏のコレクション、プライスコレクションのなかで『鳥獣花木図屏風』が模倣作ではないかという真贋論争が行われているのをご存知だろうか?